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11月1日(火)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、クックドゥオン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「クックドゥオン村小学校建設計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
101,468 米ドル
(2) 要請元
クックドゥオン村人民委員会
2.案件内容
(1)クックドゥオン村小学校は、タイグエン省ヴォーニャイ郡クックドゥオン村に位置している。クックドゥオン村は人口約6,000人、世帯数1,000の農村であり、貧困世帯数の割合は58%に達している。また、タイ族、モン族、ザオ族などの少数民族が約80%を占めている。
(2)クックドゥオン村小学校は1991年に建設された8教室の校舎で運営されているが、中学校の校舎としても使われているため、午前中は同小学校、午後は中学校というシフト制で運営されている。校舎内は老朽化しており、危険な状態にあることから、児童の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、昨年上部機関によって、別敷地に中学校専用学校が建設されることが決定されており、それに従い、クックドゥオン村人民委員会は、今回生徒児童が安全な環境の下で授業を受けることが出来るように、小学校専用の新校舎(8教室)の建設を計画している。日本政府としては、新校舎建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3. 署名式では、鈴木秀生臨時代理大使とルオン・スアン・ティエップ(Mr.Luong Xuan Tiep)クックドゥオン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において鈴木秀生臨時代理大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、クックドゥオン村の初等教育が大きく改善され、ベトナムの社会経済の発展につながることを期待します」と述べた。
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